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アイデアの対極にあるのは『無』

「どうしてパラディオンに拘るの。あなたの対岸がフランシス・メイヤーなの? リングの対極にあるものは、パラディオンではなく『無』でしょう」 「無?」 「そうよ。あなたはいつか意思が固まってからという。でも、もし固まらなかったら? ああでもない、こうでもないと思い倦ねるうちに、その機会を永久に逸してしまったら? あなたがどれほど素晴らしいアイ

アンビルトアーキテクト 思想をデザインする

「アンビルト・アーキテクトよ。一口に『建築デザイン』といっても、みながみな、実作を前提に描いてるわけじゃない。また、実際に建設されないからといって、そのデザインが全く無価値とは限らない」 「実際に建設されなくても、価値がある……?」 彼は打たれたようにオキタの顔を見た。 オキタもまた深く頷くと、 「デザインとは思想よ。そして社会愛でもあ

成就のタイミング 運か意思か

私ね、物事が成就するには、三つの力が働くと思うの。意思と、運と、時機よ。 どれほど能力があっても、条件に恵まれても、時機が合わなければ完全には成らないわ。 だからといって、人が意思もって行動することが決して無駄とは思わない。 誰かが動かぬ水面に石を投げ入れるから、そこに波動が生まれ、遠くまで広がっていく。 運は風、時機は潮よ。 こうしてい

『面白くないこと』の先にあるもの

「俺が潜航調査を実況したいのは、君が二言目には『くだらない』『面白くない』と言うからだよ」 「どういうこと?」 「君は海のことをよく知ろうともせず、『面白くない』と切って捨てる。『面白くないこと』の先は見ようとしない」 「それを私に知らしめるために、わざわざ実況を企画するわけ? 関係者にけんもほろろに断られても?」 「そうだよ」 「冗談で

アイデアが世界を創る

人間のアイデアって何なのかしらね。 宇宙の塵のように人間の頭の中で生まれ、次第に形を取りながら、未だかつて誰も見たことがないような新しい物をこの世に作り出し、社会や時代を動かしてゆく。 時には世界を席巻するような巨大市場を生み、人々の暮らしを根底から変えてしまう。それが社会を豊かにすることもあれば、大勢の人生を台無しにすることある。